助産師になるための資格と仕事内容

日本には女性に限定された職種が多く存在します。中でも、代表的なものとして挙げられるのが助産師です。助産師とは文字通り、出産を手助けする専門職のことで、医療に携わる仕事の一つに看護師と混同している人も少なくありません。一見同じように見えますが、助産師は正看護師免許と併せて助産師免許も必要です。

どちらの免許も国家資格に分類されていて、大学や看護学校で4年から6年程度の期間、専門の技術と知識を学ぶことで初めて受験資格を得ることができます。前述したように、助産師はあくまで出産の手助けがメインとなるので、産婦人科医が行う麻酔や手術といった医療行為は行えません。

主な仕事として挙げられるのが生活指導です。出産に備えるために食事や運動についての説明、時には親になるための心構えを伝えることもあります。出産に対して抱いている疑問や質問にしっかりと答えて妊婦の不安を取り除いてあげるのも、大事な役目の1つです。出産時は胎児を取り上げる分娩介助を行います。病院によって配置は異なりますが、医師1人に対して助産師が2人が一般的です。状況を見極めながら母体に負担を掛けないように胎児の体を支えたり、医師がスムーズに施術ができるようにしなくてはいけません。帝王切開など特殊な処置をする場合には、医師の判断と指示に従うことが必要です。無事に出産を終えたら退院するまでの間、妊婦や胎児の体調管理をする傍ら生活や育児へのアドバイスをします。